ひざの痛みと漢方

西洋医学で見る膝の痛み

ひざの痛みに悩まれる人は多いです。

ひざが痛いと身動きに制限ができ、何をするにしてもおっくうになりがちです。

膝の関節が痛む代表的な病気は、変形性膝関節症:膝関節の軟骨が磨り減って、膝が痛む病気。

変形性膝関節症が最も多く、膝の痛みの治療を受けている人の大多数を占めています。

膝の関節部分の軟骨が磨り減って、痛みが起こる病気です。

関節は、骨と骨が連結している部分で、体を動かすために重要な働きを持っています。

関節内で骨と骨は直に接しておらず、間に軟骨があります。

この関節軟骨は、骨の表面を薄く覆っていますが、弾力性があり、表面が滑らかで、すべりがよい性質を持っています。

歩いたり、階段を上り下りすると、膝の関節には、体重がかかって、強い負担が加わります。

しかし、関節軟骨の滑らかさやすべりのよさが、骨と骨が接する部分の摩擦を少なくし、弾力性が衝撃を和らげます。

ですから、骨そのものが擦り減ることもなく、膝を動かすことができるのです。

年齢を重ねるとなりやすいのは、関節軟骨が徐々に擦り減ると、擦り減るときに生じた軟骨の「磨耗物質」が関節に炎症を起こします。

また、じかに骨と骨が接触するようになるので、痛みが起こります。

日本人の場合、膝の関節の内側の軟骨が擦り減る人が多く、脚はO脚に変形していきます。

 漢方で見る

漢方での考え方のひざの痛みは、単に関節だけを治療しただけでは治らないと考えます。

全身の状態を考慮して処方を考えていきます。

関節痛を漢方で言うと、雨の日に痛む湿病(水環境が関与)や腎虚(老化)から起こる場合が多いです。

・雨の日に痛む

湿(雨や水)が多くなると胃腸、肌肉、関節などに湿とともに停滞して、水が多くなり、冷えから痛みが出てきます。

・腎虚(老化)の場合

腎虚の場合ですが、中年以降になると足腰が弱くなりやすく、膝が痛くなる原因です。

よく使う漢方薬

牛車腎気丸・・・むくみ、冷え、しびれ

八味地黄丸・・・冷え、しびれ、老化

疎経活血湯・・・水がたまっている人

他にも多数あり、症状、体質により選ぶ漢方薬が違います。

漢方薬師堂はカウンセリングを行ってから体質に合った漢方薬をご提案します。

漢方薬を煎じるのが面倒という方は煎じ代行をご利用ください。

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